プロセス自動化をバックアップおよび復元する

Blue Prismで開発されたプロセス自動化は、任意の数のプロセス、ビジネスオブジェクト、組み込みアプリケーションモデルで構成されます。これらは、システムの他の領域とは別にバックアップおよび復元できます。

フルシステムのバックアップについては、「フルシステムをバックアップおよび復元する」を参照してください。

バックアップ

オブジェクトとプロセスは、個別にエクスポートできる他、追加コンポーネントを含む複数のオブジェクト/プロセスのリリースパッケージの一部としてエクスポートできます。

以下のセクションのautomate.exeコマンドの詳細については、「コマンドラインオプション」を参照してください。

  1. 個別のアイテム - [ファイル] > [エクスポート]

    スタジオで[ファイル] > [エクスポート] > [プロセス/オブジェクト]を選択し、エクスポートするすべてのオブジェクトまたはプロセスとファイルの宛先を選択します。
    これは、automatec.exe /exportを使用してプログラムで実行することもできます。

  1. 複数のアイテム - リリースパッケージ
    リリースパッケージはBlue Prismで構成され、オブジェクトとプロセスの任意の組み合わせ、および関連するファイルタイプが含まれます。
    パッケージが定義されると、エクスポートの準備が整います。パッケージはエクスポートされると、各アイテムの最新バージョンを含むように自動的に更新されます。
    エクスポートは、手動で実行できる他、automatec.exe /exportpackageを使用してプログラムで実行することもできます。

    選択したすべての関連レコードをリリースパッケージに追加するには、ナビゲーションツリーでプロセスまたはオブジェクトを右クリックして[参照を検索]機能を使用します。

リリースパッケージ内でエクスポートできる関連ファイルタイプには、次のものが含まれます。

  • カレンダー - 休日、稼働日、休業日に設定したスケジュールで使用するよう構成されたカレンダー。

  • ダッシュボード - ダッシュボードの各タイルのレイアウトとプレゼンテーション設定。データソース設定は、必要に応じて明示的にエクスポートする必要があります。報告データはエクスポートされません。

  • 資格情報 - 資格情報の記録とその設定。ただし、パスワードやシークレットなどの機密情報を除く。

  • スケジュール - 任意の時間にトリガーされるプロセス自動化などのスケジュール情報。スケジュールログ履歴はエクスポートされません。

  • タイル - データソース設定、およびダッシュボードで使用されるクエリ情報。報告データはエクスポートされません。

  • ワークキュー - ワークキューレコードとその設定。ワークキューアイテムはエクスポートされません。

エクスポートは通常、これらのアイテムのフルバックアップではなく、構成設定のみを表します。

復元する

[ファイル] > [インポート]を使用して、オブジェクト、プロセス、またはリリースパッケージを既存のBlue Prism環境にインポートまたは復元します。

同じ名前のアイテムがすでに存在する場合など、インポート中に競合が検出された場合は、上書き、複製の作成、アイテムの無視のオプションがあります。

これは、プログラムで実行することもできます。

  • オブジェクトまたはプロセスをインポートする場合は、automatec.exe /importを使用します。/overwriteを使用し、すでにストアに存在する同じ名前のオブジェクトまたはプロセスを強制的に上書きします。
  • リリースパッケージをインポートする場合は、automatec.exe /importpackageを使用します。

競合がパッケージのインポートプロセスの一部として検出されたときのデフォルトの動作は、次のとおりです。

競合

結果

リリースパッケージ内のアイテムが、ストアにすでに存在する同じタイプのアイテムと同じ名前/IDを持つ。

ストアのアイテムが上書きされる。

オブジェクトまたはプロセスは上書きされるが、リリースパッケージ内のアイテムは公開済みとしてマークされ、ストア内のアイテムは公開済みとしてマークされない。

ストアのアイテムが公開済みとしてマークされる。

オブジェクトまたはプロセスは上書きされるが、ストア内のアイテムは廃止としてマークされている。

ストアのアイテムは廃止のままになる。

リリースパッケージにタイルが含まれているが、ユーザーにタイルをインポートする許可がない。

パッケージ全体のインポートに失敗する。

リリースパッケージに資格情報レコードが含まれているが、Blue Prism環境が資格情報を保存するように正しく設定されていない(例: デフォルトの暗号化スキームが構成されていない)。

パッケージ全体のインポートに失敗する。

リリースパッケージのオブジェクトが、ストア内のプロセスの名前またはIDと一致する。

パッケージ全体のインポートに失敗する。

リリースパッケージのプロセスが、ストア内のオブジェクトの名前またはIDと一致する。

パッケージ全体のインポートに失敗する。

制限

オブジェクト、プロセス、リリースパッケージを既存のBlue Prism環境にインポートする場合、いくつかの制限や考慮事項があります。

  • Blue Prismのターゲットバージョンは、ソースバージョンと同じかそれより新しいバージョンである必要があります。
  • オブジェクト、プロセス、リリースのパッケージファイルには、概説のように、情報のみが含まれます。通常は、資格情報のシークレットやワークキューアイテムなどのデータは含まれません。