計算と決定

計算と決定は非常によく似ているため、ほぼ同じ方法で編集されます。どちらも式に基づいていますが、2つの大きな違いがあります。第一に、計算は結果が任意の値になりうる式ですが、決定は結果がTRUEまたはFALSEになる必要がある式です。第二に、計算の結果はデータアイテムに格納されますが、決定の結果は格納されません。プロセスフローの方向を決定するためにのみ使用されます。

式はさまざまな方法で作成できます。式エディターに直接入力することも、関数リストまたはデータアイテムリストからアイテムをドラッグアンドドロップして作成することもできます。関数リストには、Blue Prismで使用可能なすべての関数が表示されます。関数を式エディターにドラッグアンドドロップすると、デフォルトの関数テキストが画面に自動的に入力されます。同様に、データアイテムはデータアイテムリストからドラッグでき、データアイテムの名前は式エディターに自動的に入力されます。

関数は、画面の中央にある関数ビルダー領域で構成することもできます。関数は、関数リストから選択されると、その使用方法に関する説明およびそのパラメーターと一緒に関数ビルダーに表示されます。パラメーターに値を指定するには、表示されているフィールドに値を直接入力するか、データアイテムリストからデータアイテムをドラッグします。関数を作成したら、[貼り付け]ボタンを使用してその関数を式エディターに転送できます。

計算では、評価結果が格納されるデータアイテムを指定する必要があります。[結果を保存]フィールドに値を設定するには、データアイテム名を入力するか、右側のリストからデータアイテムをドラッグします。

式が完成したら、エラーがないかチェックする必要があります。これは[プロセスの検証]ボタンをクリックして行うことができます。Blue Prismは式をチェックし、エラーの可能性がある場所をハイライト表示します。

チェックが終わったら、[式をテスト]ボタンを選択して式を評価することもできます。式にデータアイテムが使用されている場合は、新しい式のテストウィザードが表示され、各データアイテムに一時的な値を指定し、式から結果を取得できます。式にデータアイテムが使用されていない場合、評価結果はポップアップメッセージに表示されます。式の一部だけをテストする場合は、式の一部をマウスでドラッグしてハイライトすることで選択できます。式のテストウィザードが表示されると、選択した式の一部のみが使用されます。

式は、データアイテム、演算子、関数、定数で構成されます。

データアイテム

データアイテムは名前で参照され、角括弧で囲む必要があります(例:[Account Number])。

演算子

演算子はそれぞれの記号で表されます(例:1 + 2)。

関数

関数はFunctionName(parameter1,parameter2)形式です(例:Mid("Hello", 1, 2))。

ほとんどの関数の構文は一目瞭然です。以下では、より複雑な関数について詳しく説明します。

定数

テキストとパスワードは、"This is my text"のように、テキストを引用符で囲むことで表されます。

数値は、51.2などの簡単な数値を入力することによって表されます。

フラグは、TrueまたはFalseで表されます。

日付は、dd/mm/yyyy形式のテキスト表現として表されます(例:「12/03/2004」)。

キャスティング

キャスティングは、あるデータ型のエンティティが、別のデータ型が想定されている式に配置されたときに発生します。

キャスティングの例として、テキスト関数に数値を指定する場合があります。

Len(100)

100は自動的に「100」テキストにキャストされます。100は3文字なので、Length関数は「3」を返します。