Manifest V3拡張機能用のBlue Prism Browser Automation Agent
Blue Prism Browser Automation AgentはBlue Prism Enterpriseの補完アプリケーションで、互換性のあるBlue Prism Manifest V3(MV3)のブラウザー拡張機能によって起動されます。このアプリケーションは以下の機能を備える別のインストーラーとして提供されます。
- インストールされているBlue Prismバージョンを検出する。
- マシンにインストールされたManifest V2(MV2)拡張機能を選択し削除する。
- 適切なMV3ブラウザー拡張機能をインストールする。
このアプリケーションは、ChromeまたはEdgeのMV3ブラウザーの拡張機能を使用して、WebページにJavaScriptを挿入および呼び出す機能を備えています。また、Blue Prismの以前のバージョンを使用している場合、Blue Prism Enterpriseのインストールをアップグレードすることなく、MV3ブラウザー拡張機能をデプロイできます。Browser Automation Agentのデプロイに追加ライセンスは必要ありません。
Blue Prism Firefoxのブラウザー拡張機能はMV2を使用しているため、Blue Prism Browser Automation Agentとの使用は有効ではありません。
前提条件
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Browser Automation Agentをインストールする前に、Blue Prismの互換性のあるバージョン(6.4.2~7.1.2)をインストールする必要があります。
BAAバージョン2.0を使用している場合、Edgeブラウザー拡張機能は、Blue Prismバージョン6.8以降で使用する場合にのみインストーラーを使用してインストールできます。Edgeブラウザー拡張機能は6.8より前のBlue Prismバージョンではサポートされていません。
BAAバージョン1.0を使用している場合、Edgeブラウザー拡張機能は、Blue Prismバージョン6.9以降で使用する場合にのみインストーラーを使用してインストールできます。Blue Prismバージョン6.8.xについては、Chrome WebストアからBlue Prism Chrome拡張機能を手動でインストールし、ChromiumベースのバージョンのMicrosoft Edgeで使用する必要があります。詳細については、「Blue Prismバージョン6.8のアップグレード通知」を参照してください。
- Blue Prismインストーラーを使用して拡張機能がインストールされている場合、Browser Automation Agentをインストールすると現在インストールされている拡張機能は削除されます。Webストアからまたはサイドローディングによってダウンロードした拡張機能は、インストール前に手動で削除する必要があります。
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JavaScriptの挿入および呼び出し機能を使用するには、Blue PrismがインストールされているマシンにChromeまたはEdgeのWebドライバーの適切なバージョンをインストールする必要があります。詳細については、「Webドライバーをインストールする」を参照してください。
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Browser Automation Agentおよび関連するMV3ブラウザー拡張機能には、ChromeおよびEdgeブラウザーのバージョン104以降が必要です。詳細については、「ブラウザーの拡張機能の互換性」「」を参照してください。
インストーラーを使用してBrowser Automation Agentをインストールする
Browser Automation Agentは、関連するすべてのMV3ブラウザー拡張機能または高度なインストール画面で選択した拡張機能のどちらか一方とインストールできます。
以下の手順に従って、Browser Automation Agentおよび関連するすべてのMV3ブラウザー拡張機能をインストールします。
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提供されたMSIをダブルクリックし、インストールウィザードを開きます。
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[開始する]をクリックします。
ライセンス契約画面が表示されます。
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使用許諾契約書(EULA)を読み、条件に同意する場合は、チェックボックスを選択して[次へ]をクリックします。
インストール場所画面が表示されます。
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[インストール]をクリックします。
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ユーザーアカウント制御(UAC)プロンプト画面で[はい]をクリックします。
インストールが完了し、ChromeおよびEdgeのブラウザー拡張機能がデフォルトでインストールされます。
Edgeブラウザー拡張機能の可用性は、Blue Prismのバージョンと使用するBrowser Automation Agentのバージョンによって異なります:
- BAA 2.0では、Edgeブラウザー拡張機能は、Blue Prismバージョン6.8以降にのみインストールできます。
- BAA 1.0では、Edgeブラウザー拡張機能は、Blue Prismバージョン6.9以降にのみインストールできます。
詳細については、「前提条件」を参照してください。
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[OK]をクリックしてインストールウィザードを閉じます。
高度なインストール
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ブラウザー拡張機能を1つだけインストールする場合は、インストール場所画面で[高度なインストール]オプションを選択し、[次へ]をクリックします。
高度なインストール画面が表示されます。
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インストールしないブラウザー拡張機能の選択をクリアし、[インストール]をクリックします。
Edgeブラウザー拡張機能の可用性は、Blue Prismのバージョンと使用するBrowser Automation Agentのバージョンによって異なります:
- BAA 2.0では、Edgeブラウザー拡張機能は、Blue Prismバージョン6.8以降にのみインストールできます。
- BAA 1.0では、Edgeブラウザー拡張機能は、Blue Prismバージョン6.9以降にのみインストールできます。
詳細については、「前提条件」を参照してください。
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ユーザーアカウント制御(UAC)プロンプト画面で[はい]をクリックします。
インストールが完了します。
-
[OK]をクリックしてインストールウィザードを閉じます。
コマンドラインからBrowser Automation Agentをインストールする
次のコマンドラインオプションを使用して、Browser Automation Agentをインストールし、ChromeおよびEdgeのManifest V3拡張機能のレジストリキーを設定できます。以下の例では、仮のMSI名「BluePrism.BrowserAutomationAgent」を使用しています。
Edgeブラウザー拡張機能の可用性は、Blue Prismのバージョンと使用するBrowser Automation Agentのバージョンによって異なります:
- BAA 2.0では、Edgeブラウザー拡張機能は、Blue Prismバージョン6.8以降にのみインストールできます。
- BAA 1.0では、Edgeブラウザー拡張機能は、Blue Prismバージョン6.9以降にのみインストールできます。
詳細については、「前提条件」を参照してください。
コマンド |
説明 |
---|---|
msiexec /i BluePrism.BrowserAutomationAgent_x64 /qn msiexec /i BluePrism.BrowserAutomationAgent_x86 /qn |
Browser Automation Agentをインストールし、MV3拡張機能レジストリキーを設定します。 |
msiexec /i BluePrism.BrowserAutomationAgent_x64 ADDLOCAL=BrowserAutomationAgent /qn msiexec /i BluePrism.BrowserAutomationAgent_x86 ADDLOCAL=BrowserAutomationAgent /qn |
MV3拡張機能レジストリキーを設定せずに,Browser Automation Agentをインストールします。 |
msiexec /i BluePrism.BrowserAutomationAgent_x64 ADDLOCAL=ChromePlugin /qn msiexec /i BluePrism.BrowserAutomationAgent_x86 ADDLOCAL=ChromePlugin /qn msiexec /i BluePrism.BrowserAutomationAgent_x64 ADDLOCAL=EdgePlugin /qn msiexec /i BluePrism.BrowserAutomationAgent_x86 ADDLOCAL=EdgePlugin /qn |
Browser Automation Agentの既存のインストールにMV3拡張機能レジストリキーを追加します。 |
ADDLOCALプロパティを使用して、複数のBlue Prismコンポーネントをコンマで区切ってインストールすることもできます。次のコマンドを使用して、64ビットバージョンのBlue Prism Automation Agent、およびChromeとEdgeの拡張機能をインストールします。
msiexec /i BluePrism.BrowserAutomationAgent_x64 ADDLOCAL=BrowserAutomationAgent,ChromePlugin,EdgePlugin /qn
Webドライバーをインストールする
JavaScriptの挿入および呼び出し機能を使用できるかどうかは、Blue Prismがインストールされているマシンに適切なバージョンのChromeまたはEdgeのWebドライバーがインストールされているかどうかによって決まります。Webドライバーはブラウザーとバージョンによって異なります。
- Chrome:https://chromedriver.chromium.org/downloads
- Edge:https://developer.microsoft.com/en-us/microsoft-edge/tools/webdriver/
Webドライバーのメジャーバージョンは、Webブラウザーのメジャーバージョンと一致する必要がありますが、最終バージョン番号が異なる場合があります。たとえば、Microsoft Edge v111.0.1661.62ではWebドライバーv111.0.1661.54を、Google Chrome v73.0.3683.01ではWebドライバー73.0.3683.20を使用できます。ただし、Webドライバーが期待どおりに動作しない場合は、ブラウザーに一致するドライバーをインストールする必要があります。
Edgeでは、お使いのWebブラウザーと同じバージョンのWebドライバーを使用することを推奨しています(Edge WebDriverのダウンロードページを参照)。Chrome Webドライバーの互換性の詳細については、ChromeDriverのバージョン選択に関する情報を参照してください。
必要なドライバーをZIPファイルとしてダウンロードします。Webドライバー実行可能ファイルを抽出し、Blue Prism Browser Automation Agentインストールフォルダー(デフォルトの格納場所はC:\Program Files\Blue Prism Limited\Blue Prism Browser Automation Agent)、またはPATH環境変数の下のフォルダーに保存します。
Blue Prismからブラウザーを起動する
前提条件
ブラウザーの自動化を開始する前に、以下を実行してください。
-
Edgeブラウザーで、[設定] > [システムとパフォーマンス]に移動し、次の設定が無効になっていることを確認します。
- スタートアップブースト
- Microsoft Edgeが閉じているときに、拡張機能とアプリがバックグラウンドで実行を継続
-
上記のとおりWebドライバーをインストールしたら、[タスクマネージャー]を開き、現在実行中のブラウザーのインスタンスがないことを確認します。実行中のブラウザーインスタンスがある場合は、自動化を試みる前にブラウザータスクを終了します。これにより最新の設定でブラウザー自動化が新たに起動されるようになります。
これはBlue Prismによってブラウザーが起動されるすべてのマシンで実行する必要があります。
JavaScript機能を有効にする
JavaScript機能を有効にするには、リモートデバッグを有効にしてブラウザーを起動する必要があります。実行するにはアプリケーションモデラーのメインページ(ウィザードでなく)で、次のパラメーターをURLフィールドに追加します。
--remote-debugging-port
一般的に使用されるポートは9222です(例:
--remote-debugging-port=9222
ただし有効で未使用であればどのポートでも使用できます。Browser Automation Agentはポートが使用可能であることを検出し、ブラウザーの起動時にBluePrism.JavaScriptInvokerを起動します。
Blue Prismからブラウザーを起動するたびにこの手順を実行する必要があります。
JavaScriptの挿入および呼び出し関数を使用する機能は変更しておらず、ほとんどのケースでこれ以上の変更はありません。Blue Prism Browser Automation Agentバージョン1.0を使用している場合、JavaScript関数を挿入後に呼び出すプロセスの一部は更新が必要なことがあります。詳細については「このアップグレード通知」を参照してください。
すべてが期待どおりに機能することを確認するには、[タスクマネージャー]を開き以下を確認します。
- デバッグポートなしでブラウザーを起動する場合、BluePrism.BrowserAutomationAgent.exeが表示されます。
- デバッグポートを有効にしてブラウザーを起動し、適切なWebドライバーが正しくインストールされている場合は、BluePrism.BrowserAutomationAgent.exeおよびBluePrism.JavaScriptInvoker.exeが表示されます。
エラーは次の場所に表示されます:C:\ProgramData\Blue Prism Limited\Blue Prism\Logs\BluePrism.BrowserAgent.txt。エラーは構成されている場合はNLogに表示でき、構成されていない場合はWindowsイベントログに表示されます。
Browser Automation Agentをアンインストールする
Browser Automation Agentおよび関連するすべてのMV3ブラウザー拡張機能をアンインストールするには、以下の手順に従ってください。
- すべてのブラウザーウィンドウを閉じます。
- [コントロールパネル] > [プログラムと機能]を開きます。
- [Blue Prism Browser Automation Agent]を右クリックし、ショートカットメニューから[アンインストール]を選択します。
- 確認メッセージで[はい]をクリックして、画面の指示に従います。
Webストアからまたはサイドローディングによって手動でインストールされたブラウザー拡張機能は、Browser Automation Agentをアンインストールした後に、手動で削除する必要があります。拡張機能を手動で削除する方法については、使用するBlue Prismのバージョンに該当するガイドを参照してください。