Hubをインストールするための準備

Blue Prism Hubのインストールに着手する前に、アーキテクチャがインストールをサポートするよう構成されていることを確認することが重要です。Hubのインストールをサポートするには、複数のシステムが必要です。

計画

インストール実行前に、以下の条件を満たす必要があります。

  • Authentication Server 、Hub、AuditなどのBlue Prismコンポーネントデータベースをホストするために、SQL Serverが使用可能である必要があります。インストールプロセス中には管理者レベルのアクセスが必要です。詳細については、「最小限必要なSQLの権限」を参照してください。
  • RabbitMQメッセージブローカーをホスティングしているメッセージブローカーサーバーが利用可能である必要があります。詳細については「メッセージブローカーサーバーをインストールする」を参照してください。

  • Hubインストール用のWebサーバー。詳細については「前提条件」を参照してください。
  • Blue Prism Hubをインストールするデバイスへの管理者アクセス権が必要です。すべてのデバイスは最小仕様を満たしている必要があり、デバイスはローカルネットワークを介して互いに通信できる必要があります。これには使用するBlue Prismデータベースとの通信も含まれます。DNSはすべてのコンポーネントで使用可能である必要があります。
  • インストールを実行するアカウントは、ホストファイルにアクセスできる必要があります。ファイルは通常、C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts、または%SYSTEMROOT%\System32\drivers\etc\hostsに保存されています。

デプロイメントを計画する場合、次の点を考慮する必要があります。

  • データベースは既存のデータベースサーバーに追加するのか、それとも新しいデータベースサーバーが運用されるのか?

    Blue Prismでは、データベースを別々のデータベースサーバーに保存することを推奨します。

  • 追加するデータベースをホストするのに十分な容量とリソースがあるか?

    十分なディスク領域とコンピューティングリソースが追加の負荷に対応できるかどうかをチェックし、確認してください。

  • SQLデータベース(SQL NativeまたはWindows認証)には、どのような認証モードが必要か?

    これはIT組織が決定します。

  • メッセージブローカーサーバーは、Hubのインストールをサポートするよう設定および構成されているか?

    Hubのインストールを完了するには、メッセージブローカーサーバーが必要です。

  • Blue Prism Hubをインストールするすべてのデバイスが最小要件を満たしているか?

    詳細については、「Hubソフトウェアの要件および許可」を参照してください。

前提条件

ソフトウェア要件と最小限必要なSQLの権限の詳細については、「Hubソフトウェアの要件および許可」を参照してください。

Hubをインストールするには、以下の前提条件が必要です。

  • メッセージブローカーサーバーの構築は、RabbitMQメッセージブローカーサービスの汎用セットアップおよびベースインストールです。デフォルトパスワードの変更と、SSL証明書の適用などのセキュリティ要件は、IT部門が完了することを推奨します。

    メッセージブローカーの構築を完了するには、以下をダウンロードする必要があります。

    インストールのガイダンスの入手先:https://www.rabbitmq.com/install-windows-manual.html

  • Blue Prism HubはWebサーバーにインストールされているため、Internet Information Services Manager(IIS).Net Coreコンポーネントをインストールする必要があります。これらは、Blue Prism Hubのインストールを成功させるために、事前にインストールする必要があります。詳細情報については、「Webサーバーのインストールと構成 – Hub」を参照してください。

  • 次のウェブサイトを作成します。組織のドメインに基づいてURLを定義します。

    IIS内のWebサイト

    デフォルトのURL(例のみ)

    エンドユーザーが使用するユーザーインターフェイスを備えたWebサイト

    Blue Prism – Authentication Server

    https://authentication.local

    Blue Prism – Hub

    https://hub.local

    アプリケーション専用Webサイト(サービス)

    Blue Prism – Emailサービス

    https://email.local

    Blue Prism – Audit Service

    https://audit.local

    Blue Prism – File Service

    https://file.local

    Blue Prism – Notification Center

    https://notification.local

    Blue Prism – License Manager

    https://license.local

    Blue Prism – SignalR

    https://signalr.local

    上記のデフォルトURLは、テスト環境などのスタンドアロン環境に適しています。インストールでホスト名を選択する場合は、組織のDNSおよびドメイン構造を考慮する必要があります。

  • 証明書 – インストールプロセス中に、セットアップするWebサイトのSSL証明書の入力を求められます。インフラストラクチャおよびIT組織のセキュリティ要件に応じて、これは内部で作成されたSSL証明書またはWebサイトを保護する購入済み証明書のいずれかにできます。インストーラーは証明書なしで実行できますが、サイトが動作するには、IIS Webサイトのバインディングに有効なSSL証明書がある必要があります。詳細については、「SSL証明書を構成する」を参照してください。

  • 顧客ID – インストールプロセス中に、顧客IDを入力するよう求められます。これは、Hubで使用するためにALM、Decision、またはInteractを購入したときに送信されたメールに記載されています。

    Control Roomのみをインストールする場合は、顧客IDは必要ありません。顧客IDは、ALM、DecisionまたはInteractでのみ提供され、要求されるものです。

  • Windows認証を使用する場合、Blue Prism環境で使用するには、定義済みのWindowsサービスアカウントが必要です。これにより、Hubのインストール中に作成されたWebサイトに対してWindowsサービスとアプリケーションプールが正しく構成されます。詳細については、「Windows認証を使用してHubをインストールする」を参照してください。
  • デフォルトでは、IISアプリケーションプールが使用されます。アプリケーションプールは、アプリケーションファイルと、データ保護および認証のためにインストール中に作成される証明書にアクセスできる必要があります。これらの証明書は、BluePrismCloud_Data_ProtectionとBluePrismCloud_IMS_JWTで、デフォルトのWindows証明書フォルダー内にあります。Hubのアプリケーションプールは、BPC_SQL_CERTIFICATE証明書にもアクセスする必要があります。Windows認証を使用してSQL Serverにアクセスする場合は、手動で構成する必要があります。詳細については、「デフォルトのアプリケーション情報」を参照してください。

  • デフォルトでは、「ローカルシステム」アカウントがサービスに使用されます。このアカウントは、アプリケーションファイルへのアクセス権を持っている必要があります。Windows認証を使用してSQL Serverにアクセスする場合は、手動で設定する必要があります。