Interactのインストールのトラブルシューティング

次のセクションでは、インストール中かインストールが成功したかどうか検証しているときに特定の問題が生じる場合のガイダンスを紹介します。

データベースコネクティビティ

インストーラー内の[接続をテストして続行]ボタンで、以下を確認します。

  • データベースが存在する場合:
    • 接続できること。
    • アカウントにデータベースの読み取り、書き込み、編集の権限があること。
  • データベースが存在しない場合:
    • アカウントにデータベースを作成する権限があること。

これらの要件を満たすことができない場合、インストールは停止します。

LANでSQL Serverに接続できない場合、実行できるチェックが多数あります。

  • ネットワークコネクティビティを検証する - すべての関連デバイスが同一ネットワークに接続され、通信できることを確認します。
  • SQL認証情報 - SQL認証情報と、ユーザーがSQL Server上で適切な許可を持っていることを検証します。
  • ファイアウォール - サーバー自体またはネットワーク内のファイアウォールが通信を阻止していないことを確認します。
  • SQL Server Browserサービス - SQLインスタンスを検索できるようにSQL Server上のSQL Server Browserサービスが有効になっていることを確認します。SQL Server Expressの場合、このサービスは通常、デフォルトで無効です。
  • TCP/IPコネクティビティを許可 - リモートコネクティビティがSQLに必要な場合、SQLインスタンスに対してTCP/IPコネクティビティが有効になっていることを確認します。Microsoftは、SQLの各バージョンに特化した、SQL Serverに対してTCP/IPネットワークプロトコルを有効にするための手順を提示する記事を用意しています。

失敗の原因のもう1つの可能性は、インストーラー内のデータベースの作成に使用するアカウントが、データベースの作成に必要な権限を持っていないことです。

Webサーバー

インストールプロセス中、インストーラーはすべての前提条件が満たされていることを確認します。前提条件がインストールされていない場合は、インストーラーをキャンセルし、前提条件がインストールされてから、インストーラープロセスを再開することをお勧めします。

RabbitMQをAMQPSと使用する

RabbitMQでAMQPS(Advanced Message Queuing Protocol - Secure)を使用している場合、Interactインストールの一部として作成されたアプリケーションプールにRabbitMQ証明書の許可を付与する必要があります。これには、以下の操作を行います。

  1. Webサーバーで、[証明書マネージャー]を開きます。これを行うには、Windowsタスクバーの検索ボックスに[証明書]と入力し、[コンピューター証明書の管理]をクリックします。
  2. Hubのインストール中にRabbitMQ AMQPSで使用するために特定された証明書に移動して右クリックし、[すべてのタスク]を選択して[プライベートキーの管理...]をクリックします。

    証明書の許可ダイアログが表示されます。

  3. 追加]をクリックし、次のアプリケーションプールを[オブジェクト名を入力して選択]フィールドに入力します。

    iis apppool\Blue Prism - IADA;

    iis apppool\Blue Prism - Interact;

    iis apppool\Blue Prism - Interact Remote API;

    これらはデフォルトのアプリケーションプール名です。インストール中に異なる名前を入力した場合は、使用している名前がリストに反映されていることを確認してください。

  4. Windows認証を使用している場合は、次のWindowsサービスに使用されるサービスアカウントの名前も追加します。

    • Blue Prism – 監査サービスリスナー
    • Blue Prism ‐ ログサービス
    • Blue Prism - 送信フォームマネージャー
  5. 名前の確認]をクリックします。

    名前を検証します。検証されない場合は、使用しようとしているアプリケーションプールまたはサービスアカウントと名前が一致することを確認し、必要に応じて修正します。

  6. OK]をクリックします。

  7. グループまたはユーザー名リストで各アプリケーションプールを順番に選択し、[{account name}の許可]のリストで[フルコントロール]が選択されていることを確認します。

  8. OK]をクリックします。

    これで、アプリケーションプールは証明書にアクセスできるようになりました。

Windows認証

インストールの実行時に使用するアカウントには、インストールを実行するために関連SQL Serverの許可が必要です。つまり、sysadminまたはdbcreatorの固定サーバー役割のメンバーシップです。詳細は、「準備」を参照してください。

インストールプロセス中にWindows認証を選択した場合は、必要な許可があるWindowsサービスアカウントを使用して、通常の操作中にタスクとプロセスを実行することをお勧めします。Windowsサービスアカウントには、以下が必要です。

  • SQLデータベースプロセスの実行能力については、「最小限必要なSQLの権限」「を参照してください。
  • IISアプリケーションプール上の所有権。
  • 必要な証明書の許可。

Windowsサービスアカウントを証明書の所有者として割り当てる

Windowsサービスアカウントには、BluePrismCloud証明書の許可を付与する必要があります。これには、以下の操作を行います。

  1. Webサーバーで、[証明書マネージャー]を開きます。これを行うには、Windowsタスクバーの検索ボックスに[証明書]と入力し、[コンピューター証明書の管理]をクリックします。
  2. ナビゲーションペインで[個人]を展開し、[証明書]をクリックします。
  3. BluePrismCloud_Data_Protection証明書とBluePrismCloud_IMS_JWT証明書の両方について、以下の手順に従ってください。

    1. 証明書を右クリックし、[すべてのタスク]を選択して[プライベートキーの管理...]をクリックします。

      証明書の許可ダイアログが表示されます。

    2. 追加]をクリックし、サービスアカウントを入力して[OK]をクリックします。

    3. グループまたはユーザー名]リストでサービスアカウントが選択されている場合、[{account name}の許可]のリストで[フルコントロール]が選択されていることを確認します。

    4. OK]をクリックします。

      サービスアカウントが証明書にアクセスできるようになりました。

アプリケーションプールにWindowsサービスアカウントを割り当てる

デフォルトでは、アプリケーションプールは「ApplicationPoolIdentity」というIDで作成されます。インストーラーの完了後、アプリケーションプールを管理するためにWindowsサービスアカウントを割り当てる必要があります。これには、以下の操作を行います。

  1. WebサーバーでInternet Information Services(IIS)マネージャーを開きます。
  2. [接続]パネルでホストを展開し、[アプリケーションプール]を選択します。
  3. ID列の値を確認します。

    アプリケーションプールのIDは、特定のWindowsサービスアカウントと一致する必要があります。

  4. ID列にApplicationPoolIdentityがあるアプリケーションプールの場合は、その行を右クリックして[詳細設定…]を選択します。

    [詳細設定]ダイアログが表示されます。

  5. ID]設定を選択し、[(省略記号)]ボタンをクリックします。

  6. [アプリケーションプールID]ダイアログで[カスタムアカウント]を選択し、[設定…]をクリックします。

    [認証情報の設定]ダイアログが表示されます。

  7. 必要なWindowsサービスアカウントの認証情報を入力し、[OK]をクリックします。
  8. 変更の必要なアプリケーションプールに対して、この手順を繰り返します。
  9. RabbitMQサービスを再起動します。
  10. すべてのアプリケーションプールを再起動します。
  11. IISを再起動します。

Audit Serviceに問題がある場合は、Windowsサービスアカウントに監査サービスリスナーと監査データベースへのアクセス権があることを確認します。

Windowsサービスアカウントをサービスに割り当てる

次のサービスを管理するには、Windowsサービスアカウントを割り当てる必要があります。

  • Blue Prism – 監査サービスリスナー
  • Blue Prism ‐ ログサービス
  • Blue Prism - 送信フォームマネージャー

これには、以下の操作を行います。

  1. Webサーバーで、[サービス]を開きます。
  2. サービスを右クリックし[プロパティ]をクリックします。

  3. [ログオン]タブで[このアカウント]を選択し、アカウント名を入力するか[参照]をクリックして、使用するアカウントを検索します。

  4. アカウントのパスワードを入力し、[OK]をクリックします。
  5. [サービス]ウィンドウでサービスを右クリックし、[再起動]をクリックします。
  6. 他のBlue Prismサービスについても同じ手順を繰り返します。

RabbitMQからメッセージが送信できない

Blue Prismキューが作成されず、メッセージがRabbitMQから送信されない場合、IADAがメッセージを処理できずにキューを更新できなかった可能性があります。IADAはIISアプリケーション初期化機能に依存しています。これはインストールプロセス中にデフォルトでインストールされているはずです。ただし、インストールされていない場合は、次のように実行できます。

  1. InteractとIADAがインストールされているWebサーバーで、サーバーマネージャーを開きます。サーバーマネージャーを開くには、Windowsタスクバーの[検索]ボックスに「サーバー」と入力し、[サーバーマネージャー]をクリックします。
  2. 役割と機能を追加]をクリックします。

    [役割と機能を追加]ウィザードが表示されます。

  3. [サーバーの役割]ページが表示されるまで[次へ]をクリックします。

  4. Webサーバー(IIS)]、[Webサーバー]、[アプリケーション開発]を展開したら、[アプリケーション初期化]を選択します。

  5. [インストール選択を確認]ページが表示されるまで[次へ]をクリックします。

  6. インストール]をクリックします。

  7. インストールが完了したら、Webサーバーを再起動します。