アプリケーションナビゲーター
オブジェクトスタジオではビジュアルビジネスオブジェクトでユーザーインターフェース要素を識別する方法が主に2つあります。
- スパイツール - これにより自動化する視覚要素を選択できます。
- アプリケーションナビゲーターフォーム - これによりUIモデルをトラバースし、そのモデルに必要な要素を特定します。
現在、2つの異なるナビゲーターがあります。アプリケーションナビゲーターではWin32モデルとActive Accessibilityモデルが公開されており、UIオートメーションナビゲーターではUIオートメーションモデルが公開されています。これらの動作は同じですが、モデルの種類に特有な多少の差異があります。
アプリケーションナビゲーターを開くには、アプリケーションモデラーで要素を起動またはアタッチし、[識別]をクリックします。
アプリケーションナビゲーター
アプリケーションナビゲーターではWebページのHTMLのツリービューが表示され、ここからスパイしてモデル化する要素を選択できます。ツリーで要素を選択すると、アプリケーションで強調表示され、右側のグリッドに属性が表示されます。
UIオートメーションナビゲーター
アプリケーションナビゲーターと同様に、UIオートメーションナビゲーターではモデルが左側のツリーにロードされます。ツリーで要素を選択すると、アプリケーションで強調表示され、右側のグリッドにUIオートメーション属性が表示されます。
UIオートメーションビュー
UIオートメーションナビゲーターを使用すると、要素を特定のビューに分類できます。これらのビューは次のように、最も一般的なものから固有なものまであります。
- 未加工ビュー - アプリケーションのネイティブなプログラム構造に厳密に従った自動化要素の完全なツリーです。最も詳細なビューになります。
- コントロールビュー - これは未加工ビューのサブセットです。ユーザーに情報を表示したり、ユーザーがアクションを実行したりできるようにする要素が含まれています。リストビューのヘッダー、ツールバー、メニューなど、UIの論理構造に寄与する非対話型のUI要素を含めることもできます。コントロールのレイアウトに使用されるパネルなど、レイアウトや装飾にのみ使用される非対話型の要素は、コントロールビューには表示されません。
- コンテンツビュー - これはコントロールビューのサブセットです。コンテンツビューにはキーボードフォーカスを受け取るUI要素やUI要素上のラベルではないテキストを含む、ユーザーインターフェイス内の情報を伝達する要素が含まれています。
ビューによって階層構造が異なり、たとえば、[コントロール]ビューで見た場合の要素の親は[未加工]ビューで見た場合の同じ要素の親とは異なる場合があります。ビューは選択した要素に対して保存されている親データには影響しません。UIオートメーションナビゲーターは、コントロールビューをデフォルトビューとして使用します。
UIオートメーションビューに関する詳細については、外部の「MSDN UIオートメーションツリーの概要」ページをご覧ください。
モデルをフィルタリングする
ツリーの上のフィルターボックスに検索語を入力すると、両方のアプリケーションナビゲーターでモデルをフィルタリングできます。
属性を表示または非表示にする
[属性]ボタンのオンとオフを切り替えると、属性の表示と非表示を選択できます。
要素を選択する
選択を適用するには、次を行います。
- 該当する要素を選択して[OK]をクリックし、アプリケーションモデルに追加します。ナビゲーターフォームが閉じ、変更が適用されます。
選択をキャンセルするには、次を行います。
- [キャンセル]をクリックします。ナビゲーターフォームが閉じ、元のアプリケーションモデルは変更されません。